せいたかのっぽの備忘録

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コンコルディア〜プレイしやすい重量級!陣取り・デッキ構築・拡大再生産3拍子揃った良ゲー〜【レビュー・ルール】

 

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どうも、せいたかです。今回紹介するコンコルディアは、ヨーロッパが舞台のゲームです。商人となり、様々な種類の物品を売買しながら商業網を広げヨーロッパで1番影響力のある商人を目指します。 陣取り要素や拡大再生産要素に加えデッキ構築要素もあるためかなり満足度の高いゲームになっています。

 見た目はすごい複雑そうなのですが、ターンにやることは手札から1枚選んで発動するだけです。マニュアルもA4が4ページと重量級ゲームにしてはスッキリしています。そのため、「カタン」や「ドミニオン」、「宝石の煌き」等に慣れてきて次は複雑なゲームに挑戦したいという方に、最初にやる重量級ゲームの入門としてお勧めしたいです。^ ^

初心者から上級者まで幅広く楽しめる重ゲーです!

 

ゲーム情報

コンコルディア 日本語版

ゲーム名:コンコルディア

プレイ人数:2人~5人
プレイ時間:90分

おすすめ度:★★★★★(max5)

プレイ難易度:★★★★(max5)

ゲームの流れ(ルール)

全体的な流れとしては、家を建てる→その家で物品を生産する→物品を売買して手持ちの物品の種類を整える→家を建てるor新たなカードを買う→やることがなくなったら使ったカード回収

といった感じで進んでいきます。序盤はやれることは限られていますがゲームが進むにつれてどんどん生産できる物品や使えるカードが増えていきます。この拡大再生産要素がこのゲームの魅力の1つです。

勝利条件

ゲーム終了時、1番得点が高かった人の勝ちです。

終了条件

2つあります。どちらかが満たされたら残りの人で1ターンずつ行いゲーム終了です。最初に条件満たした人はボーナス点が貰えます。

  • 誰かが建物コマを全て置いた時
  • 誰かが最後の場札を購入した時

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準備

個人ボードと初期の物品とカードを7枚受け取ります。どのプレイヤーも同じカードになっています。また、ターン順に応じてコインも受け取ります。

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そしてスタート地点に自分の駒を配置します。

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コマには2種類あり、茶色の線で表された陸路を行ける人のコマと青色の線で表された航路をいける船のコマがあります。

ボード

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ボードは両面あり2種類あります。イタリアマップ(2人から4人)と帝国マップ(3人から5人)があります。画像はイタリアマップです。

また、拡張で様々なマップがあります。

資源の種類

レンガ、麦、道具、ワイン、織物の5種類の物品とお金の合計6種類の資源があります。

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物品の価値は、レンガ(3金)<麦(4金)<道具(5金)<ワイン(6金)<織物(7金)の順で高いです。価格は個人ボードに書いてあります。

ターンの流れ

時計回りに手番を行います。手札のカードを1枚選びます。そのカードを自分の前に表向きで置き、効果を適用します。既に自分がプレイしたカードがあればその上に重ねます。
 自分のターンには1枚カードを使うだけです!シンプル!

また、1度使った手札は回収する効果のカードを使うまで戻ってきません。

初期手札に加えゲーム中に買ったカードも駆使してゲームを進めていきます。自分の手札を構築していくため、「ドミニオン」のようなデッキ構築の要素があります。

カードの種類

初期手札は「建築家」1枚、「長官」2枚、「商人」1枚、「元老院議員」1枚、「護民官」1枚、「外交官」1枚の計7枚です。今回は初期手札の効果を紹介します。

建築家

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移動し建築することができます。移動できるのは自分のボードに置いてあるコマの合計の数分移動できます。1つをたくさん動かしても複数を少しずつ動かしても良いです。

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建築は建てる都市が生産できる物品によってコストが変わってきます。高い物品ほどコストが上がります。建築のコストはサマリーに書いてあります。

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家を建てることで、「長官」カードで資源を仕入れることができるようになったり、ゲーム終了時の得点が増えます。また、すでに他のプレイヤーの家が建っている都市は追加コストが必要になります。追加コストは家が建っていれば建っているほど高くなっていくため、後手に回れば回るほど不利になっていきます。そのため家の配置に関して陣取り要素があります。

長官

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2つから1つ選びます。

  • 属州タイルを1つ選び裏返します。その時裏返した物品を貰い、その属州にある全ての家は物品を生産します。裏向き(コインの絵)になっているエリアは生産することができません。

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  • 裏返っている属州タイル(コインの絵)を全て表にしてそこに書いてあった枚数分お金をもらいます。

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商人

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3金受け取り、2種類物品を売買できます。それぞれの資源の価格は個人ボードに書いてあります。2種類以内なら何個買っても何個売っても大丈夫です。ちなみに2種類は売った物品と買った物品の合計の種類です。

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元老院議員

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2枚まで場札を買うことができます。購入のコストはカードに書いてあります。

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また、右のカード程、追加のコストがかかります。

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護民官

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既に使ったカードを全て回収することができます。また、回収したカードが3枚ごとに1金もらうことができます。さらに麦と道具を払うことでコマを1つローマに配置することができます。

外交官

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他プレイヤーが使用したカードの効果を使うことができます。使われたカードは重ねるため各プレイヤーが1番最近に使ったカードの効果の中から1つをコピーできます。

得点の種類

ゲーム終了時、初期手札を含めた持っているカードがそれぞれ得点になります。カード毎の点数は書いてある神の名前で得点の計算方法が変わります。6種類の神がいます。

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VESTA(ウェスタ

10金毎に1点になります。

※ゲーム終了時に持っている物品は全て売ります。

JVPITER(ユピテル

レンガ以外の自分の家の数×1点になります。

SATVRNVS(サトゥルヌス)

自分の家が配置してある属州の種類×1点になります。

MERCVRIVS(メルクリウス)

自分が生産できる資源の種類×2点になります。

MARS(マーズ)

自分がボードに配置しているコマの数1×2点になります。

MINERVA(ミネルヴァ)

書いてある物品が生産できる都市の数×書いてある点数

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例えば織屋の場合は自分の家が建っている織物の都市の数×5点貰えます。

 

感想

良いと思った点

  • 陣取り、デッキ構築、拡大再生産の要素が楽しめる。
  • 都市が産出できる物品が毎回ランダムなのでリプレイ性が高い。
  • 勝ち筋が様々でリプレイ性が高い。
  • ルールの量が他の重量級に比べて少なく、ターンにやることはカードを1枚使うだけのためプレイしやすい。

気になる点

  • 得点の計算方法が独特で最初は少しわかりにくい

まとめ

最初は産出できる物品も少ないがゲームが進むにつれて産出できる物品や使えるカードも増えてやれることがどんどん増えていくと言った拡大再生産要素があり、ゲームが終盤に向けて加速していきます。また、やりたい行動に向けて家を置いていく陣取り要素やりたい行動をするためにカードを購入していくデッキ構築要素もあり様々な要素がバランス良く盛り込まれています。ゲーム中はずっと家も建てたいカードも買いたい、そのために物品が欲しいと常にやりたいことであふれるゲームです。そして全てできることはありません 泣。苦し楽しいです 笑。また、最終的な得点も悩みどころで1枚ごとの得点を稼ぐためにはたくさん家を置く必要があるがそもそも枚数がないと得点が稼げなかったりと家の建築とカードの獲得のバランスが非常に難しいです。例えば、ユピテルというレンガ以外の家の数が多ければ多いほど点数が上がるカードをたくさん集めたいけど、カードを買うために資源を使ってしまい、家を全然建てれなかったりといった感じです 涙。

 また勝ち筋もたくさんあり、生産できる物品の種類が多いほど点数が上がるカードを大量に買いつつ生産する物品の種類を増やし点を稼ぐ作戦やボードに置いたコマの数だけ点が上がるカードを買いつつコマをたくさん置く作戦など集めたカードとボードに置くコマの種類と位置の相性を良くして得点を稼いでいきます。カードの効果と神の種類のバランスや各都市の生産できる物品の場所を考えつつ、他のプレイヤーの動向に応じて作戦を選んでいく楽しさがあります。

 拡大再生産、デッキ構築、陣取りと様々な要素が楽しめるのにターンにやることは手札から1枚カードを選び使うだけと非常にシンプルになっています。そのため、プレイし易さとゲームの充実度が両立された良ゲーだと思います。

 唯一の欠点としては最終得点の計算が独特で分かりづらい点です。1回計算すれば得点計算のイメージはできると思います。そのため、マニュアルにも書いてあるのですが、初めての場合は中間決算を入れるのをオススメします。^ ^

コンコルディア 日本語版

コンコルディア 日本語版

 

他にも最初の重量級にオススメのゲームまとめました。興味のある方は是非。

seitakanoppomemo.hatenablog.com

 

では良きボドゲライフを〜