こんばんは、せいたかです。今回は日本が誇るトヨタ発祥の生産方式「カンバン方式」がテーマの重量級ボードゲームを紹介します。
今回は細かいルール説明は無しで特徴的な部分のみ紹介しようと思います!
※分かりやすさを重視して厳密にはあってない表現を使ってるところがあります。
ゲーム概要
自動車工場がテーマのボードゲーム
プレイヤーは自動車メーカーの新入社員となりキャリアを積んでいきます。自分の時間や図面、部品等をうまくやりくりし、工場に貢献していくゲームです。
色々な部署に行って車の改善を目指す!
設計や組立、物流等様々な部署へ行き、研修を受けたり車の改善をしていきます。また、各部署で研修をすることでその部署でのアクションを強化することもできますよ〜
報告会でのアピールが大切!
不定期で行われる報告会では、事前に決まったお題やその場で出したお題に対して自分の成果をアピールできます!しかし発言権がなければアピールすることができません。そのためお題を満たしつつ、発言トークンも準備する必要があります。
上司の見回りを乗り切ることも大切!
ゲーム中、工場長サンドラが巡回しています。サンドラに目をつけられると進捗を確認されて場合によっては結構な減点をくらってしまいます。他のプレイヤーの動向に加え、サンドラの動向も考えながらプレイするのが面白いですよ〜
豪華なコンポーネント!
値段が高いだけありコンポーネントがかなり豪華です。コンポーネントが豪華だとゲームへの没入感も高まりますし、所有欲も高まりますよ〜!
拡張が同梱!
日本語版のカンバンEVにはアップグレードパックが同梱されています。アップグレードパックには2種類のミニ拡張が入っていますよ〜
ゲーム情報
ゲーム名:カンバンEV
プレイ人数:1人~4人
プレイ時間:60分~180分
おすすめ度:★★★★★(max5)
プレイ難易度:★★★★★(max5)
ざっくりルール説明
全体の流れ
- 部門選択フェイズ(ワーカーの配置)
- アクション実行(勤務フェイズ)
の順でゲームが進みます。終了条件を満たすまでこれを繰り返します。
1.部門選択フェイズ(ワーカーの配置)
上のアクションスペースに置いてあるワーカーから順に移動していきます。すでにワーカーがいるアクションスペースには置けません。そのため、前回上の部署にいたプレイヤーほど早く次のアクションを選ぶことができます。
こんな感じで移動していきます。前のターンのワーカーもいるので置けるところは結構限られてます。加えて同じ部署に連続で置くこともできません。
2.勤務フェイズ(アクションの実行)
上に置いたワーカーからアクションをしていきます。
アクションの割り振り
アクションスペースに自分の持ち時間が書いてあります。プレイヤーはその時間分アクションすることができます。
やれるアクションは部署毎に違います。
また各部署アクションスペースは2つあり、持ち時間は上が2で下が3です。(管理部門は、2と1です。)
また、残業して時間を増やすことが可能です。
ゲームの終了条件
条件を満たすと発生するイベントが2つあります。「定期報告会」と「週末の得点計算」です。このイベントが合計で5回終わったらゲーム終了です。
「定期報告会」
研究開発部門でテスト走行を一定数完了すると発生するイベントです。
定期報告会はトークンで得点化する小目標と言った仕組みです。
議題はあらかじめ公開されてる4枚の議題カードに記載されています。このカードに発言トークンを置いて得点化していきます。
他のゲームとの一番の違いは発言トークンを使わないと得点化できない点です。
発言トークンは工場の目標の達成や研修の完了等でゲットすることができます。
加えて、各議題は早くおけばおくほど得点が高かったり、そもそも枠が少なくて早く置かないと枠が無くなったりします。トークンを置く手番順は、研修の進み具合で変わるので研修も大切です。
また、1人1回だけ手札から追加の議題を出すことができます。
「週末の得点計算」
後述のサンドラの見回りが全部署一通り終わったら発生するイベントです。
自分のガレージにある車が得点になります。得点はアップグレードされた車であるほど高いです。
部署紹介
各部署では特有のアクションがあります。またどの部署でも研修ができます。
研修
全部の部署で各部門ごとに研修ゲージがあり、研修することでそれを上げることができます。一定数を超えると個人ボードがアンロックされたり、その部署のアクションが増えたり、報酬が貰えたりします。また、研修が終わってるほど定期報告会の手番が早くなりますし、サンドラに目をつけられにくくなります。結構重要です!
研究開発部門
テスト走行を完了させたり、設計図をアップグレードする部署です。テスト走行を完了すると自分の個人ボードに車を入れることができ、得点源になります。また、設計図をアップグレードすることで車や設計図の価値が上がりますよ〜
組立部門
車を製造できる部門です。部品を供給して車を生産します。車を生産することで製造ラインから車をテストトラックへ送ることが出来ます。その際、得点を貰えます。
また、需要にあった車をテストトラックへ送ることで発言トークンをゲットすることもできます。
物流部門
部品を入手できる部門です。部品は車の製造や設計図のアップグレードに使用できます。
設計部門
設計図を入手できる部門です。設計図はテスト走行の完了や設計図のアップグレードに使用できます。
管理部門
好きな部署のアクションができる部署です。その代わりに貰える時間が少なく、一番下にあるので手番も次のワーカー移動も最後です。
サンドラの見回り
サンドラは上の部門から順番に見回りに来ます。チェックしている部門で研修が一番進んでないプレイヤーは目をつけられます。目をつけられたプレイヤーは、その部門のチェック項目を満たしていないと減点されます。
また、サンドラがいる部門はおけるワーカーの数が減ります。
ゲーム感想
自動車工場での仕事を疑似体験できるボードゲーム
テーマが自動車工場と、他のボードゲームに比べてリアル寄りだと思います。色んな部署を奔走したり、上司の見回りを切り抜けたり、報告会でアピールしたりと自動車工場での仕事を疑似体験できた気がして面白いですよ〜
ただ、本当に自動車工場とかで働いてる人は逆に嫌なプレイ感かもしれません。笑
あとカンバン方式をこのゲームで学ぶことはできません。(名前はあるもののシステムに落とし込まれてなかったです。)
1つしかないワーカーをうまくやりくりするのが面白い-good
このゲームはワーカーが一つで増えることはありません。そして、ワーカーの配置は次の手番順にも関わっているのが面白いです。
上の部署上の部署でアクションする程次のワーカー移動を先に行えます。しかし、前のワーカーが残っているところには移動できません。
その結果、やりたいアクションと次に何番目に移動したいかを他のプレイヤーの動向も加味して考える必要があります。このアクション選択に次の動きも関わってくるところがとても面白いです!
定期報告会が面白い-good
議題に対して発言して進捗をアピールすることで得点が貰えてく感じがうまくシステムに反映されており面白かったです。
定期報告会はどの小目標を狙っていくのか、どれくらい発言トークンを準備しておくか、研修を進めて手番順を早くしておくかのの考え所があり面白かったです。
更に、各定期報告会に1回だけできる議題カードの追加も大切で、追加の議題カードで他プレイヤーを出し抜くのも楽しいですよ〜
自動車周りの得点が複雑で直感的ではない-bad
先述の定期報告会は直感的にわかりやすいのですが、自動車の得点周りが少し直感的で無くわかりにくいです。
週末の得点は車に対して得点がもらえるのですが、持ってるだけでは意味はなくその車がアップグレードされてないと意味がありません。逆に最終得点は車は車種毎に固定の得点でどれだけアップグレードされてるかは関係ないです。そのかわりアップグレードは設計図の得点に関わってきます。このようにタイミングによってアップグレードで自動車の得点が上がったり設計図の得点が増えたりと得点が増える要素が変わるのでその点が分かりにくかったです。
車や設計図の価値をコントロールするのが面白い-good
先述の複雑でわかりにくいところではありますが、魅力の一つだとも思ってます。設計図のアップグレードによって車や設計図の点数が変わっていきます。ここの部分は他のプレイヤーがアップグレードした際も上がるため、株みたいな要素になってきます。他プレイヤーのアップグレード事情を見ながら立ち回りを考えるのが面白いですよ〜
サンドラさんの見回りがいいアクセントになっている-good
ここまで色んな要素を紹介してきましたが、それに加えてサンドラさんの見回り要素もあります。序盤は特にサンドラさんの減点の減点がきついです。サンドラさんの動きは規則的ですのでその動きも加味しながらプレイングする必要がありますよ〜
「次の部署は、しっかりやってるから大丈夫だな」とか「あの部署やばいけどあいつの方がもっとやばいからセーフか」とか言いながらプレイしちゃいました笑
まとめ
要素はかなり多いものの、プレイとしてはワーカーを置く場所を5つの部署から選ぶだけで思ったよりプレイしやすかったですよ〜
ワーカーをめぐる駆け引きに加えて、定期報告会や設計図のアップグレード周りの株的な要素など考え所がてんこ盛りでやりごたえありますよ〜
工場の目標など紹介してない要素もちまちまありますので要素はめちゃくちゃ多いです。
要素てんこ盛りなのにダメ押しでサンドラさんが邪魔もしてきます。笑
また終わった後の感想も面白いです。
「あー残業もっとすればよかった〜」とか「研修しすぎたわ。失敗」とかボードゲームしてたのになんか意識高い感想になります。笑
皆さんもサンドラさんに怒られながら働いて観ませんか?