各プレイヤーはイタリア都市国家の家長となって、キャラクターの能力を駆使しながらライバルたちを脱落させていき、最後まで生き残ることを目標とします。理詰とブラフが大切なゲームで比較的シンプルなルールながらとても奥深い駆け引きができる嘘つきゲームです。慣れてくるとほんとにみんな嘘しかつきません。笑
ゲーム情報
ゲーム名:クー
プレイ人数:3人〜6人
プレイ時間:10分
おすすめ度:★★★★★(max5)
プレイ難易度:★★(max5)
ゲームの流れ(ルール)
ゲームの設定
プレイヤーはイタリアの都市国家の家長となり他プレイヤーと1つの席をかけて戦います。プレイヤーは都市国家に対して影響力(2人のキャラクター)を持っています。その能力を駆使しながら、時には騙しながら他プレイヤーの影響力を削ぎ落としていき、最後の1人になることを目指します。
勝利条件
最後の1人になったら勝ちです。
準備
金貨2枚と裏向きで2枚カードを受け取ります。
このカードは自分の影響力で、2枚とも失ったら脱落です。失った影響力は表向きにします。カードにはキャラクター名と能力が書いてあります。この2枚自分しか見れません。
ターンの流れ
自分のターンになったらやれることは7つあります。その中から1つ選び行ったら次のプレイヤーのターンになります。また、行動はブロックされることがあります。
ブロックとは
ブロックとは他のプレイヤーがその能力を使おうとした時にその能力をブロックできるキャラクターを持っていれば、その能力を無効にすることができます。
例えば公爵は②の援助をブロックすることができます。他のプレイヤーが援助をした時に「公爵でブロックします。」と言いその行動を無効にすることができます。無効にされてしまってもその人のターンは終了します。
行動の紹介
行動を1つずつ紹介します。①から③までは誰でも行うことができる行動で④から⑦は特定のキャラクターの能力になります。また各カードは3枚ずつあります。
①収入
金貨を1枚貰います。
②援助
金貨を2枚貰います。ただし、公爵によってブロックされる可能性があります。
③クー
金貨を7枚使い1人のカードを失わせます。
この行動は誰にもブロックされません。確実に誰かの影響力を1枚失わせることができます。
影響力(カード)失ったら裏向きだったカードを表向きにします。2枚表になったら負けです。
④徴税
公爵の能力です。金貨を3枚得ることができます。また、公爵は②の援助をブロックすることもできます。
⑤暗殺
刺客の能力です。金貨3枚を払うことで1人の影響力を1枚失わせます。ただし、女伯はこの行動をブロックすることができます。
⑥交換
大使の能力です。山札から2枚引き1枚交換することができます。
⑦略奪
船長の能力です。他のプレイヤーから金貨2枚を奪うことができます。ただし船長か大使はブロックすることができます。
このゲーム最大の特徴
このゲームの最大の特徴は持ってないカードの能力を持っているフリして使用しても良い事です。このルールがこのゲームをかなり面白くします。ただ、バレバレの嘘はついてはいけません。このゲームは全ての行動にダウトすることができます。他プレイヤーが持ってないカードの能力を使用したなって思ったらダウトすることができます。ダウトに成功した場合は嘘をついていたプレイヤーは影響力を1つ失います。逆にダウトに失敗した場合は、影響力を1つ失います。
感想
このゲームを初めてやったときは「微妙かなぁ」と思っていました。しかし2回目、3回目とゲームをやっていくと「このゲームは嘘をつきまくるゲームなんだ」と気づきました。慣れてきた頃には息をするように嘘をつきまくっています。本当のことしか言わないと2つの能力しか使えませんが、嘘をつけば好きな能力を使うことができます。そのため、わかってくるとバンバン嘘をついていきます。1ターン目から1人目「公爵で金貨3枚貰います。」、2人目「公爵で金貨3枚貰います。」、3人目「公爵で金貨3枚貰います。」、4人目「公爵で金貨3枚貰います。」とかザラになります。爆笑です。また、嘘も上手くつかないと意味がなかったり、ブロックも少し迷うとそのキャラクターではないことがバレてしまったりと立ち回りや駆け引きが結構大切です。後半はどんどんカードもオープンされていき情報が増えてきますので、理詰で予測ができるようになっていきます。嘘を付けないと楽しめないと思うので人を選ぶと思います。誰とでも手軽に遊べるタイプのゲームではありませんが、それ以外はかなり良いゲームだと思います。やればやるほど味が出てくるタイプのゲームだと思います。プレイ時間も長くないため何度もやりたいゲームです!
では良きボドゲライフを〜