今回はブラス:ランカシャー(通称 黒ブラス)とブラス:バーミンガム(通称 白ブラス)の違いについてまとめたいと思います。両方ともとても面白く大好きなゲームですが、プレイする前は違いがよく分からなかったので白黒どっちをやろうか悩んでる人の参考になったら幸いです。(時間があれば両方やるのが良いと思います)
そもそもブラスとは
ブラスとは2007年に発売されたボードゲームです。イギリスの産業革命時代がテーマのボードゲームです。前半は運河の時代、後半は鉄道の時代二つの時代をうまく生き抜いていくゲームです。
資金繰りが非常にシビアなゲームで他プレイヤーとうまく協力しつつ発展していくシステムがとても面白いゲームになっています。
このブラスをリメイクしたのがブラス:ランカシャー(黒ブラス)です。ブラス:バーミンガム(白ブラス)は黒ブラスをベースにアレンジされたものになります。両方ともBGGのランキングも非常に高く、黒ブラスは19位で白ブラスは3位です!(2021/4時点)
今回はこれらを比較していきます。
ブラスのゲームシステムの魅力
まず、ブラスのゲームシステムの魅力について簡単に紹介します。
時代の移り変わり
このゲームは前半と後半の2つの時代があります。前半は運河の時代、後半は鉄道の時代です。時代が変わる際、運河の時代の産物は殆どが時代遅れのものとなり、マップから消えます。しかし、運河の時代でもレベルの高い産業施設は鉄道の時代でも生き残り活躍できます。
そのため、鉄道の時代で無くなってしまうが運河の時代でしっかり稼ぐのか、時間がかかる代わりに長く活躍できるようレベルの高い施設の建築を目指すのかと言った時代の移り変わりをめぐるプレイが面白いです。
協力・競合が融合したシステム
通常のボードゲームは競っている他のプレイヤーは敵だと思いますが、ブラスはその敵と協力関係になったりします。
建物タイルを置く時のコストを他プレイヤーの建物が生産した資源を使えたり、資源を運ぶ際に他プレイヤーの線路を利用できたりします。このように他プレイヤーの建物や路線をうまく利用しながら発展していくのがとても面白いです。また使われた側も得をするため、如何に他プレイヤーに自分の建物や路線を使ってもらうかを考えるのも面白いですよ〜!
この他プレイヤーと持ちつ持たれつの関係をうまく築く事が勝利を掴む鍵となるゲームです。
詳しくはこの紹介記事に書いてあります。基本的なルールは白も黒も同じです。興味がある方は是非!
seitakanoppomemo.hatenablog.com
黒ブラスと白ブラスのプレイ感の違い
基本的なルールは同じですが、細かいルールが変わってきます。その結果、プレイ感に以下の違いがあると感じました。
黒ブラスのプレイ感
- 強烈なインタラクション
- 辛い資金繰り
- 陣取り要素が強い
- ベスト4人
白ブラスのプレイ感
- 戦略の多様性
- ほどほどなインタラクション
- ランダムセットアップによるリプレイ性
- ベスト3人
- 2人でも面白い
といった感じです。
黒ブラスの特徴
陣取り要素が強い
線路のコストが白に比べて軽いため、線路を引きやすく陣取りの要素が強いです。誰がどこに引くのかを読みつつプレイするのが面白いです
辛い資金繰り
建物の建築コストが高く、収入も上げずらいため資金繰りが辛いです。そのため借金が重要になってきます。
強烈なインタラクション
資金繰りか辛いため、1人だけでは発展していくことが困難です。そのため、他プレイヤーの建物や線路を利用しなければ点数を伸ばしていけません。結果、他のプレイヤーの動向を見ることが大切になってきます。先述の強い陣取り要素と合わせて他プレイヤーとのインタラクションはかなり強く、ここが黒ブラス最大の魅力だと思います。
ベスト4人
他プレイヤーとの協力・競合が魅力のため、最大人数の4人が一番面白いと感じました。逆に2人だとこの魅力が活かせないため、3人か4人が適正かなと感じました。
白ブラスの特徴
戦略の多様性
黒ブラスにも他の地域に品物を売却して得点を稼ぐ売却の要素がありましたが、白ブラスは売却できる建物の種類が増えいます。黒ブラスは1種類だったのに対して白ブラスは3種類になっており、スタンダードなものからコストが重い代わりに得点も高かったりとそれぞれに特徴があります。また、場所によって売却できる品物が違ったり、売却でボーナスが貰えるようになったりと売却アクションの選択肢がかなり増えています。
ほどほどなインタラクション
先述の売却の話ですが、黒ブラスは売却に港という建物が必要なシチュエーションが多く、自分で用意するか他プレイヤーの港を使うかなど他人との駆け引きがありましたが白ブラスは港がなくなったため売却をめぐる他人との駆け引きは弱まりました。
また、白ブラスはビールという資源の追加され、路線のコストにもビールが追加されています。その結果、路線を敷きづらくなり、陣取り要素も少し弱くなった印象があります。
ランダムセットアップによるリプレイ性
白ブラスは手札のランダム性に加えて、売却周りが毎回ランダムで変わります。毎回都市毎に売却できる品物が変わります。加えて都市ごとに売却時に貰えるボーナスが違うため、毎回都市毎の売却事情と手札をみて戦略を建てる面白さがあります。黒ブラスにはランダム要素は初期手札だけですので、リプレイ性は白ブラスが勝ってると思います。
ベスト3人
白ブラスは3人ベストになるようデザインされたゲームのようです。他人とのインタラクションが魅力の根幹になっている黒ブラスに比べて白ブラスは比較的インタラクションはマイルドになっていますのでプレイ人数が面白さに与える影響も少ない印象です。ただ、黒ブラスも白ブラスも3人でも4人でも面白いので強いて言えばこの差があるかなという印象です!
2人でも面白い
2人プレイに関しては白ブラスが勝ってると思います。
黒ブラスは魅力の根幹が他人との協力・競合に集約されていますので2人だとちょっとゲーム性が変わってしまうためです。
まとめ
ざっくりまとめるとインタラクションに魅力が集約している黒ブラスとインタラクションがマイルドになって売却周りに選択肢が増え戦略の多様性が増えたのが白ブラスと言った感じです。
こんな人におすすめ
完全に主観ですが、こんな人におすすめって言うのを書いてみました。
こんな人に黒ブラスがおすすめ
- インタラクションが強いのが好きな人
- 苦しい資金繰りの中、拡大させていくのが好きな人
- 枝葉の少ないゲームシステムが好きな人
- 借金のあるゲームが好きな人
- 1手番をいかに効率よくしていくかを考えるのが好きな人
こんな人に白ブラスがおすすめ
- 毎回変わる盤面から最適な戦略を考えるのが好き
- コンボを組み立てるゲームが好き
- インタラクションは欲しいが強すぎるのは好みでない人
- 一つのゲームを何十回も繰り返したくさん遊びたい人
- 2人で重ゲーがしたい人
最後に
色々比較しましたが両方ともめちゃくちゃ面白いので是非両方やっていただきたいです!ブラスは名作だと思います^ ^