ゲーム概要
プレイヤーは帝国のリーダー
近未来の地球が舞台のボードゲームで、プレイヤーは帝国のリーダーです。建物を帝国に建てていき発展することを目指します。
シンプルイズベストなドラフトで遊びやすい!
『イッツアワンダフルワールド』は他のドラフトゲームと比較してかなりシンプルな作りになっています。システムが資源を生産する建物を建てて新たな建物を建てていく拡大再生産に特化しています。得点も建物からの得点のみでわかりやすいです。
建物の連鎖が病みつきに!
建物を建てると新しい資源が生産できる⇨
その資源を使って新たな建物を建てる⇨
さらに増えた資源で新たな建物を建てる⇨
さらに増えた資源で、、、、
と言ったループでガシガシ建物が建てれるようになっていきます。このどんどん連鎖を生んでいく疾走感がこのゲームの最大の魅力だと思います^ ^
ゲーム情報
ゲーム名:イッツアワンダフルワールド
(It's a Wonderful World)
プレイ人数:1人~5人
プレイ時間:45分
おすすめ度:★★★★★(max5)
プレイ難易度:★★★(max5)
勝利条件
1番点数が高かった人の勝ちです。
準備
ボード、資源、山札を配置します。
次に、帝国カードを各プレイヤーに配ります。
ターンの流れ(ルール)
各ラウンド下記の流れです。
- ドラフトフェイズ
- 計画フェイズ
- 製造フェイズ
4ラウンド行うと終了です。
1.ドラフトフェイズ
全員同時に行います。各プレイヤー7枚ずつ手札を貰います。その中から1枚欲しいカードを選び、自分の前に伏せます。全員が選んだら一斉にオープンします。
その後残りの手札を隣のプレイヤーに渡します。右に渡すか左に渡すかはラウンドごとに決まっています。隣から来た6枚のカードから1枚選び、、と言ったようにカードを選んで渡すを繰り返していき7枚選びます。
ドラフト
このようにカードをグルグル回して手札を決めていくことをドラフトと言います。ドラフト方式では自分が欲しいカードを選んだり、他のプレイヤーに渡さないようにカットしたりと手札決めの段階から駆け引きが生まれるのが特徴です。
カードの見方
2.計画フェイズ
全員同時に行います。ドラフトフェイズで選んだカードを建築することにするか捨て札にして資源を獲得するか選びます。捨て札にしたカードは記載されている資源を貰えます。全プレイヤー全てのカードを処理したら終わりです。
獲得した資源の置き方
資源を獲得した時は、帝国ボードに置くか建物カードに置くか決めなければいけません。置いた後動かすことはできません。
※このゲームは資源をとっておくことはできません。資源を貰ったら帝国カードに置くか建築中のカードに置くかを決めなければいけません。
- 建物カードに置く時
建物カードに置く時はコストの書かれた部分に該当する資源を置きます。コストの欄が全て埋まったら即座に建築できます。
- 帝国カードに置く時
帝国カードに置かれた資源が合計5個になった場合、その5個を場に戻し、クリスタリウム(赤)が貰えます。
クリスタリウムは、なんの資源の代わりにもなる資源で好きなタイミングで建物カードに置けます。
3.製造フェイズ
全員同時に行います。資源は製造される順番が決まっています。
建材(灰)→エネルギー(黒)→科学(緑)→資金(黄)→探査(青)
の順に生産します。
以下の流れで進みます。
自分の帝国カードと建築済のカードに書いてある資源が生産されます。
資源は獲得した瞬間に自分の建物カードか帝国カードに乗せます。この時コストが全て揃った建物は建築されます。これを順番に5種類全ての資源行います。
建築の例
例えば製造フェイズ開始時にこのようになっていたとします。最初に灰色の資源を生産します。
資源を風力発電所に使う。
風力発電所を建築!次に黒の生産が始まります。灰色の生産の時に建築できたカードのおかげで新たなカードが建築できるようになっています。
緑の資源は乗せれるカードがないため、帝国カードに置きます。また、黄色は生産できるカードがありません。次に青の資源を生産します。
このように生産フェイズで連鎖できるように準備をしておくことで製造フェイズでガンガン建築できます。この建物の連鎖がすごい楽しいです!
建築ボーナス
各資源ごとに1番生産したプレイヤーはチップを貰えます。このチップは1つ1点です。またチップを建築のコストに使うカードも存在します。
得点計算
建築したカードとチップの点の合計が得点です。得点が1番高い人の勝ちです!
感想
建物の連鎖が気持ちいい
このゲームは資源を生産するフェイズ中に建築することが可能です!そのため製造フェイズ中に建築した建物のお陰で新たな建物が建てれます。ドラフトフェイズ、計画フェイズで下準備をしっかりできるとその結果として建築の連鎖が生まれます。しかも準備→連鎖の流れはラウンドが進むにつれて大きくなっていきます。このバンバン建築が連鎖していく疾走感がこのゲームの魅力です!
プレイしやすいライトな作り
このゲームは考え所が「うまく建築していく」の1つのみですのでとてもプレイしやすいです。それでいて簡単と言うわけでもなく結構計画的に建築しないと点数が伸びにくい作りになっています。1ラウンド目からある程度の方針を立てつつ効率よく建築していく必要があります。そのため、考え所はわかりやすいけど点数を伸ばしていくのは難しいといういい塩梅の難易度になってると感じます。
ソロプレイも楽しい
ちなみにソロプレイも楽しいです。ソロプレイ用のシナリオが5つあり、シナリオごとに試行錯誤しながらプレイするのがとても楽しいですよ〜思った以上にやり込めました!
拡張で高まるリプレイ性
シンプルでプレイしやすい分、短い期間に何十回やるほど戦略性が高いかと言われるとそこまでではないと思います。ランダム要素も大きく勝ちパターンもめちゃくちゃ多いわけではないためです。ただ、「イッツアワンダフルワールド」には「戦争と平和」と言う拡張が存在します。この拡張は特徴的で、シナリオが追加されます。この拡張を入れることでリプレイ性が上がり「イッツアワンダフルワールド」の世界観をさらに堪能できます。
加えて2020年内に新たな拡張が出ることが決定しています!この拡張によりゲームに更なる深みが出ることを期待しています^ ^
このゲームでドラフトに興味を持った人にプレイして欲しい
このゲームにハマった人は是非「世界の七不思議」をプレイして欲しいです。ドラフトゲームと言えば2011年ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した「世界の七不思議」が代表作と言えると思います。リプレイ性、戦略性で「イッツアワンダフルワールド」より優れています。ただ、要素が多いため初プレイから楽しめるかと言われるとそれは難しいと思います。そのため若干人を選びますが、ドラフトという要素がバッチリ出ていると思います。じっくり腰を据えてやるなら「世界の七不思議」。サクッとプレイするなら「イッツアワンダフルワールド」と言ったイメージです!
↓「世界の七不思議」の紹介記事はこちら↓
seitakanoppomemo.hatenablog.com
まとめ
総じて、「イッツアワンダフルワールド」は、軽いプレイ感なのにしっかり考え所があるゲームと感じました。サクッとプレイできるのでかなり出番は多そうです!個人的に世界観もとても好きです!今年発売の拡張も買うと思います〜
拡張で戦略性に新たな深みが出たらもう死角は無いと思います^ ^
感想で紹介した「世界の七不思議」の記事はこちら↓
seitakanoppomemo.hatenablog.com
「イッツアワンダフルワールド」の拡張の情報はこちら
発売予定の拡張↓
【イッツアワンダフルワールド 荒廃と隆盛の発売について】
— Engames (@EngamesToyama) 2020年5月8日
現在ご予約を承っている、6月発売イッツアワンダフルワールドの、拡張『荒廃と隆盛』を年内に発売する目処がたちました。キックスターターと同時進行のため、日本語版はキック版がバッカーに行き渡ってからの発売となります。 pic.twitter.com/F4m95vQYML